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2011.03.02 00:06

つなみが、教科担任制で「国語」を担当していることは、前回述べました。
で、5年生の国語を教えているのですが・・・。

5年生のAくんは、以前から学習の遅れが心配されているお子さんでした。
実際、1学期に教えていて、実感としてその姿が捉えられてきました。

特に気になったのが、漢字を書くことのつまずきです。
漢字が覚えられないというのは、保護者さんの主訴からもあり、前年度の校内委員会でも聞いてはいました。
保護者さんもお仕事が忙しい中、協力的で、WISC-Ⅲなどのアセスメントもとって話し合いなどはしていました。

ですが、実際に自分が関わり、観察して気になってきたのは「漢字のミスの傾向」です。
「手」「事」という漢字などを書くと、「横画」が多くなるミスをします。

他にも、複雑な漢字が捉えにくい、一度にたくさんの問題を見ると、お手上げ状態になってしまっている、という姿が見られました。
また、斜めに見る。目を細める。本読みにたどたどしさがある。など、気になる姿を見せていました。

WISCや、K-ABCからも、スローラーナーであろうということが考えられましたが、
眼球運動の悪さから、学習が困難な状態が長く続いたことが、さらなる負担となっているのではないか。

「見て」判断して、書く、話すという一連の活動に時間を費やしているため、授業についていけない状態となっているのではないか。

「見る」ことに意識を振ることで、自信を取り戻し、本人の意識の改革と、意欲の持続につながるのではないか。
何より、見えやすさを実感することで、学習効果もあがるのではないだろうか。

という仮説が浮かびました。


夏休み以後、ある方から助言も頂いて、2学期に、眼球運動のアセスメントを行いました。
保護者さんに、検査を見ていただき、眼球の動きの悪さや、遠方視力の低さをお話しし、まずは、メガネの処方をうけていただき、メガネをかけることをお願いしました。

そして、神戸のオプトメトリストである北出勝也先生の指導のもと、ビジョントレーニングを行いました。

約半年後、眼球運動の検査を再度実施しました。

DEMの数値はかなりの向上を認めました。

眼球の動きも随分よくなっていました。サッケードや、パスートといった、指標を眼で追う運動では、始めは眼だけで追うことが難しく、顔が一緒について動いていたのが、頭をまったく動かさずにできるようになっていました。
また、眼球の動きそのものが少しがたつきが見られていたり、素早く動かすということができにくかったのですが、動きがスムーズになり、素早い動きもできるようになってきていました。

その眼の動きの明らかな改善に、私自身も嬉しくて「すごい、眼の動きがよくなってるよ~、練習よく頑張ったね~!」と声をかけました。

今、そのお子さんは、漢字の学習に、意欲的に取り組んでいます。
小テストは、1学期は50点程度だったのが、今では毎回は80点近くの点数がとれるようになってきています。

これには、トレーニングの効果と、もう一つは「自信」が大きな力となっているんじゃないかな、ということを感じます。

普段は学習で困っていることで、自信がなく、褒められる経験も少なかったAくん。
眼の動きがよくなった!ということが、彼の自信となり、さらなる意欲へと結びついてくることができているようなのです。

まだ、この眼球運動の向上そのものが、学力に直結しているとは言い難いところもあり、さらに継続したトレーニングと、定期的なアセスメントが必要です。

ですが、それよりも、自信が意欲につながり、さらに本人のモチベーションがアップしたことで、より意欲につながり効果が表れているように感じます。

自信ができ、それがまたさらなる努力を産み出す。プラスへのスパイラルができ、様々な事象が働いていく。すごいことですね。

お母さんは、これまでさほど気にしておられなく、保健室から視力検査の結果が返ってきても、本人が
「べつに。」と言っているのをそのまま受け止め、メガネはまあいいか、と思っておられました。

でも、メガネ屋さんで、「こんなになるまで、ほうっておいてよく頑張っていましたね。」と言われたり、何より本人が、
「わ~、見える。」
驚きの声を上げたことで、

「私はこれまで、この子に悪いことをしていたなあ・・。」
と反省した、とおっしゃっていました。

まさに、「見えにくさ」について、保護者さんはもちろん、「本人」に気づきがなかったことを裏づけているお話ですね。
本人は、見えにくい状態が普通に続いているので、だれもがこうなんだと思い込んでいることが少なくないといいます。
ここに気づけたことが、大きな出発となりました。

その後も、
視知覚についての支援としては、「視覚支援ドリル」などを毎日取り組んできてもらっています。

まだまだ継続ですが、話し合いながら進めていきたいと思っています。






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