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2012.02.27 23:45

もうすぐ、支援学級がスタートして1年になります。
この1年は、お子さんも見通しが立たない行事がたくさんあり、ストレスもたくさんあったことと思います。
でも、とにかく欠席がほとんどなく、「学校が楽しい♪」 と登校できたこと、何よりの喜びです。
昨年の冬はほとんど毎週のように小児科を受診していたというお子さんが、この冬は欠席ゼロ!登下校で毎日歩いたり、特に睡眠朝食に気をつけてくださった保護者さんのおかげであると思います。体力もついて、元気になったんでしょうね。

さて、今回は「感覚面の支援」について、少しまとめたいと思います。


感覚処理とは、「触覚、前庭覚、固有受容覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚といった感覚システムから入ってくる感覚情報をうまく取り扱うこと(Mulligun2002)」とされています。
そして、「感覚調整障害」とは、感覚入力過程に問題があり、身体や環境からの感覚入力に対し、低反応、過反応を示すことです。
この感覚調整障害が、ASD児によく見られることも最近言われています。

しばしばみられる問題には、「姿勢の保持が難しい」「プラクシスの問題」「手の運動」「眼球運動」などがあげられます。

このあたりの問題を観察やアセスメントで明らかにし、支援につなげたいと考えています。

感覚の問題は、なかなか相手には伝わりにくいものです。私が、こう感じているということが、誰もが同じように感じているという保証はありません

同じ温度でも「寒い」と思う人がいれば「なんともない」と感じる人もいたり、もしかしたら、「暑い」と感じる人がいるかもしれないのです。それも、「感覚」の違いです。

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入学当初から、つま先立ちが多く目につきました。
母親からも、何か行事があったり、入学したばかりの頃だったり、慣れていない(見通しが立ちにくい)ことがある時によくつま先立ちをしているお子さんに気づかれているようでした。

また、好き嫌いは全くなくなんでもよく食べると、保護者さんも保育士さんも、ここは良いところなんだとおっしゃっていました。
それはその通りなのですが、
食事の時の様子では、詰め込んで食べていたり、いっぱい口に詰め込んで何度も「おえっ」となりそうになっていたりします。よくこぼし、口を閉じて食べないために少し見た目がよくない。また、「にがい」という味覚が少しおかしい気がする、という母親からのお話もありました。
このあたりも総合的にみると、少し味覚においては感覚の鈍麻があったり、嚥下が難しかったりするのではないかな?との予想がたちました。

よく転んだり、片足立ちが苦手だったりします。

また、転んでけがをしてもまったく平気で遊びを続けていたりするところがあります。血が出るまで、指先の皮をめくってしまいます爪を噛んでいます。

このようなエピソードから、感覚過敏と感覚の鈍麻は共存し、調整が難しいために様々な行動面にも影響を及ぼしているのではないかと感じました。


教室では、まずは、どこの教室でもよく使われていますが、トランポリンとバランスボール昔あそびなどを取り入れてきました。

トランポリン

学習にも、少し波があるので、今日のスケジュールができたら、とか、静かに一人勉強ができたら、というような、身に着けたい習慣ができたときのご褒美タイムにトランポリンを入れました。

トランポリンは、前庭覚固有受容覚の刺激を得たり、姿勢をコントロールしたりするのに活動をしました。

DSC01457_convert_20120301133811.jpg


お子さんたちもこのトランポリンは大好きで、喜んで跳んでいます。
1日に1,2回、ご褒美タイムや、朝の覚醒が低いときなど、場合に応じて使用しています。
ジャンプしながら手をたたいたり、大きく高くジャンプしたり、覚醒の状態によっても使い方を多少変化させながら使用しています。足の裏全体でとらえる感覚を持たせつつ、楽しく活動しました。

3学期になった今、お子さんがつま先歩きをすることはずいぶん減りました

バランスボール

教室で、座って一人学習をするときに、椅子の代わりに使用しています。
このお子さんはバランスボールに座ると、ピョンピョンとバウンドさせています。
「足をしっかりつけて座ってごらん」
と声をかけると、短時間は座ってられるのですが、だんだんずり落ちてしまいます。

体幹の感覚が弱くちょっとくにゃっとしていて、バランス感覚もいまひとつで、よく転びます。ステージから落っこちそうになったりして危ないこともありました。

お子さんもバランスボールに長く座っていると疲れるといいますが、嫌いではないです。
二人でバランスボールに座りながらジャンケンをしたり、片足で座ったりして、トレーニングしています。


昔あそび


1年生は生活科で昔遊びに触れる活動があるので、しばらく、あやとりを机の中にしまっておいて、休み時間にみんなでやっていました。
始めは、あやとりを手にとり、基本形の「山」さえ作れませんでした。
でも、こうやってお友達と一緒に楽しく遊び、またお友達が「これを、こうして、次はこう・・」と優しく教えてくれるので、嫌がらずに覚えたりして、一つ作れるようになりました

DSC04362_convert_20120305204531.jpg


「お手玉」「だるまおとし」「竹とんぼ」「すす玉でっぽう」「めんこ」「はねつき」などなど・・・「おりがみ」などもいいですよね。

力のコントロール、目と手の供応、眼球運動など、いろいろなところに有効なトレーニングが遊びの中でできます。
昔の人は、こういった遊びをしながら、自然にそのような力を高めていたのですよね。


他にもいろいろと取り入れてきました。

食事の面は、「好き嫌いなく食べる」ことはとっても大切で、これがクリアできているのは本当にスゴイことです。でも、もう少しかな?といったところです。
大きくなって、やはりお食事がみんなと楽しくマナーよくできることも、大切ですよね
そこの支援も少しずつ入れています。

自閉圏のお子さんの「感覚面」の問題は、本人はずっとそうなので訴えてこなかったり、他の人と感覚がちがうために生活上困ることがあるということに気が付いていないこともあります。

それだけに、支援者がお子さんの様子を観察し気づき、適切な支援を取り入れていくことはとても大切だと思います。






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