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2011.09.29 01:07

体育祭については、昨年度から気がかりがありました。
それは、年長さんだったお子さんが、ピストル音が怖くて泣いていた姿です。
結局、お遊戯も玉入れも、予定していた種目にどれも参加できず、ずっと保育士さんにしがみついて、
泣いていたのです

この時から、今年の体育祭はいろいろ考える必要があるなと考えていました。

そして1年後、1年生となったお子さんの今年の体育祭
やはり怖さはあり、大きな声で泣く場面もありましたが、自分の出る種目は全部できました
大きな声で返事をし、かけっこも走り切りました。ダンスも場所移動も覚え、ニコニコ笑顔で踊りました


どんな支援をしたのか、当日に向けて取り組んだことを、
①聴覚過敏
②参加しやすくする工夫
③見通しをもつ


の3点に分けてまとめたいと思います。


① 聴覚過敏について

 普段から、耳を触られるのが嫌いで耳鼻科でもうまく受診ができないこと、家では、テレビで世界陸上がしているだけでも、パニックになること、夏祭りなどで上がる花火の音が怖いこと。

このようななエピソードをお聞きし、イヤーマフでの参加を考えました。
 初めての全体練習の時、運動場の遠くで一度ピストル音を鳴らしてもらい、ためしてみましたが、ダメでした。

 昨年度のビデオを見てみました。
音は小さくしていたのですが、やはり抵抗を示しました。

 事前に、「よーい、パン!」って音が鳴ることを予告していても、やはり怖くて泣いてしまいます

 練習の時に、イヤーマフを渡してみると、自分からはめました。
 組体操など、ピストル音がならない時にはそれを告げても、マフを外すことを嫌がり、ずっとつけていました。つけることで安心を得られるようなので、無理にはずさせることはせず、安心して過ごせることを優先しました。

DSC02394_convert_20110928213038.jpg


 徒競走であれば、「よーい!」の後に、「パン!」ってなるので分かりやすいです。並んで座っている列を見ると、あと何回くらいかもだいたい分かります。

 でも、他の演技では、いろいろな時に急に「パン!」という音がして、いつ音がするのかが分かりにくいです。これは怖いものです。
 そういう不安も、イヤーマフをいつもつけていることで軽減されていたようでした。

そして、開会式のファンファーレ後に鳴らしていた2発のピストル音。
「本当に必要か」を協議し、始めの音は無しにしていただきました

また、1年生が出る種目は、ホイッスル音にしていただきました。

自分が出る種目は全て参加できました
座っている時には、大きな声で泣いたり叫んだりしていましたが、周りのお子さんたちがいろいろと声をかけてくれました。

自分の出る種目にすべて参加できたことは、大きな自信ともなるでしょうし、本当に嬉しいことでした。

あとは、怖かった記憶がフラッシュバック的に出てくることも考えられるので、手放しで喜んで終わりではなく、しばらく経過を見守りたいです。
また、「楽しかった」記憶で終わることが来年にもつながると思い、できたことをほめ、自信を持たせたいなと思い、先生方や、お家で話しをしていただきました。
お家の方も、まだまだ大きな声で泣いてしまったりするところは心配があるようですが、それでも一歩一歩の成長を一緒に見守っていきたいです。


②参加しやすくする工夫
 
 体育祭の練習、本番、どちらも、普段の学校生活ではあまり経験しないくらいの人が一緒に行動をします。いつもの先生ではない先生が指揮をされたり、たくさんの指示を言われます。

 また、本番ではたくさんの人が見に来ておられ、運動場周りを行き来しています。
 そして、小道具も多く、珍しかったり楽しかったりする道具がたくさん出てきます。

いろいろな刺激が多すぎてどこを見ていいのか、何に集中すべきかが分かりにくくなります。

指揮の先生が分かりやすいよう、前に多くの教師が立たない。
指示は短く簡潔に。
可能な限り本番に近い形の練習が何回かできるようにする。

など、こちらの工夫ができるところは、先生方にも協力いただきました。

また、ダンスでは、今年はカラーのビニール袋を使って踊りました。
曲の中で、袋を膨らませたり、絞ったりしなくてはならず、練習をしていてもなかなかうまくいきません。
見ていると、袋の口がどこにあるのかが見つけにくく、どう持てばうまく膨らむかも分かりにくい様子でした。

そこで、ふくらます時に持つところを、ビニールテープで印をつけました。
DSC02376_convert_20110928213139.jpg
こうすることで、持つところが見つけやすくなり、音に間に合うようになりました


③ 見通しをもつ

 初めての体育祭。どんなことをするのかな。と不安もいっぱいでした。
そこでまず、昨年度の写真を、今年の順序にスケッチブックに貼りつけ、
「体育祭、こんなことをするよ」ブックを作りました。

DSC02209_convert_20110909194515.jpg

 そして、交流学級においてもらいました
 みんなで見て、いろいろおしゃべりをすることで、不安が少し和らいだり、想像がつくことで、なんとなく安心したりしてくれればと思いました。

                         DSC02261_convert_20110920201035.jpg


 また、手持ちのプログラムをつくりました。
 「開会式」「閉会式」の時に、何をするのかがわかるようなメモ。
 式の途中に見てもよいことにし、見通しを持つことで、座り込んだり砂をさわったり、他を向いてぼーっとすることなく、
その場で立って、話を聞くことができました。

 体育祭全体の手持ちのプログラム
 ピストル音が鳴るものには、しるしをしておきました。自分の出る種目や、とくてん種目などで色分けをしました。このプログラムも、家でお家の人と一緒に見たり、一人で何度も見たりできるように 数日前にはわたしておきました。

taiikusaiprogram.jpg



学校行事なので、伝統的な部分で変えにくいところもあったりますが、どの子もが楽しく参加できない環境なのであれば、そこは整える工夫は必要ではないかと思います。
開会式のピストル音が、本当に必要かどうか?ということを始め、いろいろなところを見つめなおし、職員で協議していきました。
このような作業は大変意義深かったと思います。
また、みんな理解を示してくださり、各クラスでもイヤーマフについては説明をしていただきました。
練習中、ピストル音が鳴るとすぐに、「大丈夫やで」と励ましてくれたり、「もうすぐ鳴るよ」と教えてくれたりするお子さんが周りに居てくれたことは、本当に嬉しかったです。

まだまだ、課題もあります。今年の方策がベストであるともいえません。そういうことも含め、
成果と課題について、今一度反省をし、来年の体育祭へとつなげていければと思います。




 
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